Tweiiter of Hocuspocus_Mage The Starry Abode

A∴A∴&OTO合同イベント(感想その2)

今回のイベントの収穫は幾つかあったが、大きなものの一つは15年近く判らなかった謎が解けたことだ。
Liber LXV『蛇に巻かれし心臓の書』の第一章において、ダイモン(または神)である2つの存在が語り合う部分があるのだが、15年近く前に訳し始めた時は、それが何者なのか全く判らなかった。
しかし、今回のJ.D.Guntherの講義で「セレマの聖なる書物の中のV.V.V.V.V.が、クロウリーの魔法名ではなく、ダイモンの名であること」が非常に説得力をもった形で示されたことで、その疑問を解くことが出来た。Liber LXVの文中の「V.V.V.V.V.」がダイモンであれば、文中で大文字で示されている「神格」の序列が
アドナイ→V.V.V.V.V.→(神格の壁)→クロウリー
というすっきりしたものになるのである。
という訳で、Liber LXVの第一章の注釈を改訂し、ついでに怪しい訳文を幾つか修正した。
http://hocuspocus.sakura.ne.jp/bkshlf/liberlxv/index.html
このブログをお読みの皆様の魔術研究に多少なりとも参考になれば幸い。