Tweiiter of Hocuspocus_Mage The Starry Abode

2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

更なる脱線

以下、思想の素人たる私の素朴な感想。 近代思想は、封建社会が形作っていた、ソレが出来た当初は意味があったが既に意味を失っていた古い境界線を明らかにし、広大な思想のアストラルデッドスペースの存在を人々に啓蒙した。 ところがそのデッドスペースの…

『アストラル建築試論(4)アストラル・デッドスペース』の感想

このテーマの当初の目的であったFraterCSさんの11/1のブログ*1を読んだ感想文を以下に。 建築については私は全くの門外漢なので外しているかもしれないが、この『アストラル・デッドスペース』とは上記に書いたような『認知されない不自由』又は『放置さ…

心地良い鞭と拘束具(その4)

「私は愛のために分裂させられているのだ。」(法の書:Ⅰ−29) 小さな障害や制約によって隠れた問題が明確に現れる時がある。例えば、歩道における10㎝程度の段差は健常者にとっては気にならないものであるが、一度怪我をして松葉杖を突いたり車椅子に乗っ…

鞭と拘束具

・・・の続きは後日。

ドゥルーズの哲学―生命・自然・未来のために(小泉義之著、講談社現代新書)

糞。後書きがまともそうだったから買ってみたが、じっくり読んでみたら噴飯物だった。 「差異を、多様さを認めよう。生命の力強さと変化を信じよう。」という著者の主張は判る。前世紀の構造主義・ポスト構造主義者達の(それと著者のような彼らの学説を広め…

はじめての構造主義(橋爪大三郎著、講談社現代新書)

レヴィ・ストロースを題材にとって構造主義の何たるかを簡潔に説明した判り易くて面白い本。著者の学者としての力量が伺える。 著者の、日本人はそもそも近代(モダン)思想を持っていなかったのだから徒にポスト・モダン思想を追いかけるのではなく先ず日本…

読書感想文

最近、Thelemaとか魔術哲学とかの哲学・思想史上の位置づけに興味が湧いてきたので入門書を読んでいる。 先週仕事で出張した際に電車の中で読んだ2冊の感想を以下に記す。

心地良い鞭と拘束具(その3)

「馬鹿者どもに愛を見誤らせるでない。愛といってもいろいろあるからだ。鳩もいれば蛇もいる。汝らが良き選択をされんことを!」(『法の書』Ⅰ−57) 『愛』によって調和を得るといっても、調和とは一意に決まるものではない。程度の低い妥協もあれば、個々の…