2006-01-01から1年間の記事一覧
昨日、最近の自分は人生の基本を踏み外していた事に気が付いた。 ここ数年、人生で最も消耗した時期だったこともあり、気力も体力も精力も昔に比べて日に日に減退して行く感じがしていた。魔術に対しても何か冷めた目で見る事が多くなっていた。もう歳なんだ…
スポーツや犯罪や教育など様々な事に関する一般世間の『常識』について、経済学的手法でその真偽を解き明かしていこうとする本である。 多くの議論を喚起した犯罪の発生件数と妊娠中絶合法化との関係*1などは『命の重さ』について考える上で興味深い題材であ…
先日は私が住んでいる地方の秋祭りの日だったらしく、市内のあちこちで祭りが行われていた。私の住居の近くにも御輿がやってきていたが、怠け者の私は窓から見ていただけだった。 でも、熱気が町を巡っている事は感じられた。 遅い昼食を取りに出かけると、…
最近2ちゃんの魔術スレッドを読んで思った事を、10/9のエントリに書こうと思って書きそびれた事を交えて書こう。あんまり個人批判めいた真似はしたくないので出来るだけ一般論として述べたいと思う。個人ではなく日本人の政治的傾向みたいな一般論で。 2ち…
情報時代の法律と著作権についての研究の第一人者がHotwired上にWeb連載した文章をまとめたもの。法律についての国毎の基本的考え方の違いから説明してくれるので非常に判り易いのだが・・・日本では、 一度決まった法律は、それを覆す法律が出ない限り変更…
四 既存象徴体系との整合 ここでは黄金の夜明け団の象徴体系と整合例を示す。 『びんちょうタン』の世界は日本的な豊かな山の自然の生命力に満ちた世界であるが、地上を離れた高次の霊的階層構造に関する描写はない。また主要登場人物である四人の娘達は地の…
・・・が肝要である。さらば裂帛の気合いを込めて汝の日記に願いを書くが良い。例えば「4th MEDIA(フォースメディア)対応の大型液晶テレビ欲しい!」などと簡潔に且つ遺漏の無いように記すべし。さすれば対象物と汝の間に魔術的鎖が生じる。これが汝の願い…
言わずと知れた、1980年代後半から1990年代前半のビッグコミックスピリッツ黄金期に連載された不朽の名作。通称サルまん*1。漫画の描き方入門の体裁を取ってはいるものの、単にそれに止まらない、空前絶後の漫画創作論であり漫画業界批評でもあるギャグマン…
さて蟻よりもささやかな抵抗しか出来ず黒沢よりも寂しい歳男となることが既に決定している私にとって、黒沢の最終回のような綺麗な人生の終わり方は望むべくもない。だが、この最終回を読んで、私にもちょっとは足掻こうとする気持ちが芽生えてきたようだ。 …
ビッグコミックオリジナルで連載されていた『最強伝説黒沢』(福本伸行著)の連載が終了した。終わり方には賛否両論あるようだが、私は下記の言葉をもって主人公黒沢への手向けとしよう。 ああ!汝の死は美しきものとならん。それを見る者は誰でも、嬉しさを…
明日の24:00までに「ビルコレさん、新色のニンテンドーDS Lite欲しい!」と書くとニンテンドー『DS Lite』が当たるかもしれないそうだ。 明日の24:00までに「Askビデオさん、動画デジカメ欲しい!」動画デジカメ『ザクティ DMX-C6』が当たるかもしれないそう…
江戸時代、仏教寺院は宗教統制の為の寺社奉行の下の体制に組み込まれ祭儀と檀家の管理をする組織になった。しかし江戸時代が終わっても相変わらず祭儀に明け暮れるだけで元々の目的である生きている人間へのケアを軽視し形骸化した多くの仏教教団は、揶揄を…
この本の題名はインチキだ!JAROに訴えろ!!! この本の内容は『「みんなの意見」は案外正しい』なんてものじゃない!『案外正しい』どころか『一番正しい』というものだ・・・ただし条件付きで。 この本によれば、集団の各構成員が、多様な考えを持ち(『…
江口氏講演関連ついでに書いておく。 先日書いたヴィジョンの話で題材に取り上げようと思っていたのが『びんちょうタン』なのであるが、それは私が小さな女の子が好み・・・だからではないぞ! 一中小企業のWebページに掲載されたマスコット・キャラクターが…
先日の銀座のトークショーの際に行われた魔術儀式の実演者の『振動』について2chなどでもちょっと話題になったようだ。『振動』のやり方については術者毎に十人十色であり、且つ、かなりの魔術実践の手練れでも常に悩む問題であるので、総論を述べるのは非常…
前座が終わってようやく真打ちの江口氏登場。外は茹だるような暑さにもかかわらず灰色のスーツの下にベストを纏ったダンディな姿。流石は英国紳士・・・日本人だけど。ご自身のWebページ*1の文体そのままのユーモアと毒舌で聴衆はあっという間に笑いの渦に巻…
江口氏のトークの前座でリチュアルマスターとかいう人*1が小五芒星儀礼〜アナエル召喚までの一連の儀式をするとか。 え、空いたスペースと言えば前の方のちっちゃな舞台?しかないよ?と思っていたら法衣を着たリチュアルマスターさんが現れてその狭い場所で…
建物を見つけてエレベーターで上がってみると狭い廊下に人が一杯。階段の上下に溢れている。開場が10分位前。のろのろと進む行列の苦行を終えると待ちに待った会場が・・・あれ?こんなに狭いの?しかももう座る所無いじゃん。 聴衆の数を少なく予想したの…
昨日8/5に東京の銀座で江口之隆氏のトークショー*1が行われたので物見遊山のついでに出かけていった。以下にその感想を。 *1:http://www7.ocn.ne.jp/%7Eelfindog/kosinlog.htm
今、この歳になってようやく、丸山真男の「日本の思想」を読んだ。 丸山によれば、日本人には古来より「自己を歴史的に位置づけるような中核あるいは座標軸にあたる思想的伝統は形成されなかった」との事。それ故、明治の為政者達は日本を近代国家として再編…
腐っても鯛、壊れても天才あじま先生である。 売れっ子漫画家であった全盛期から次第に『壊れて』いく過程を淡々と描いたストーリー漫画がベストセラーになった『失踪日記』ならば、こちらは『壊れた』後のリハビリの期間の日常を淡々と描いた日記漫画である…
ところで嘗て自閉症の特徴として「魅力的で素敵な外観・外見をしている」という事が挙げられていたそうだ*1 。自閉症とはちょっと違うが、遺伝的要因による発達障害もある種の容貌と特殊な感覚を伴う事があるらしい。例えばウィリアムズ症候群はelfin-faceと…
以前からアスペルガー症候群に興味があった。何せそこで語られている症状と自分が小さい頃から感じていることが非常に似ていたからだ。 先日、ふとFraterCSさんのエントリを見ると『自閉症』のリンクが貼ってあったので辿ってみると、『自閉症スペクトラム指…
2chの漫画板で評判だったので買ってみた。 「泣いた」とか書かれていたのが、予想とは違ってひたすら乾いた笑いを交えたストーリーが淡々と4コマ調で続いて行く。それを淡々と読んだ。 泣かなかった。いや泣けなかった。気が付くと、夕飯前で空腹の筈なのに…
所要で久しぶりに上京したが、帰りの切符の時間の余裕を持たせすぎて時間が余り過ぎてしまった。仕方がないので西新宿やら新宿駅周辺をぶらついていたら、新宿ルミネエスト6F有隣堂?占い本のコーナーの一角にタロットカードが割と沢山売っていた。お隣に占…
故イスラエル・リガルディーはC・ハイアットとのインタビューの中で、ニューエイジの連中は愛だの何だの唱えて感傷に浸るだけで何も行動しないから駄目だ、と言う事を言っていましたが、自分の感傷に対する他人の同意を無自覚に求めるのはリガルディーが嫌…
「自分が生きるために日々奪う命たちに感謝を捧げる」という貴兄の考えに対して、私はそれは「仏教と日本的な感性が結びついた宗教的世界観」だと述べました。 しかし貴兄によればそれは「カルロス・カスタネダの一連の著作に見られる呪術師の世界観を念頭に…
小さな命であろうと大切に扱うのが魔術の基本中の基本であって魔術を修行するような人達は全て命の大切さを理解せねばならない、と貴兄はお考えのようですが、「大切さ」ってどうゆう事よ?というのが問題なんです。特に他者の命の大切さ、ってのはそれこそ…
某匿名掲示板に書こうと思ってた煽り半分のレスポンス、長文になってしまった上に、私が煽る相手も何か落ち着いた書き込みをし始めたので書くタイミングを逸してしまった。 だが書いたものを読み直してみたら、私自身の死生観を結構まとめたものになってきた…
とはいえ、正直イメージだけではちょっと物足りない。体感できる温もり、手触り、密着感が欲しい、と思うのは人情だ。 かといって、ホンモノの猫を飼うには色々と問題があるし、猫は何時も傍に居てくれるとは限らない。更に小さい頃から寝相が悪い事で定評が…