理想の死に方

さて蟻よりもささやかな抵抗しか出来ず黒沢よりも寂しい歳男となることが既に決定している私にとって、黒沢の最終回のような綺麗な人生の終わり方は望むべくもない。だが、この最終回を読んで、私にもちょっとは足掻こうとする気持ちが芽生えてきたようだ。
今までは、「誰にも気付かれずに人知れずこの世から消える」のが理想の死に方だった。だが今では、私が死んだ時に「やったあ☆Hocuspocusが死にやがった！」「やっと死んだか・・・清々した。」「ばんざーい！ざまあみろ！」等々、私の死によって周囲の人々に清々しい気分と明るい笑いをもたらす事の出来るThat's entertainment!な死に方も良いかもしれない、と思い始めている。偽善と欺瞞の涙など要らん。飾りじゃないのよ涙は、ほっほ〜。
好き勝手に生きれる身軽な体だからこそ、死に際しても自分ならではの何かを残したい。それが、皆が腹の底から笑えるものであれば、上出来だ。