Tweiiter of Hocuspocus_Mage The Starry Abode

祭りの余韻

先日は私が住んでいる地方の秋祭りの日だったらしく、市内のあちこちで祭りが行われていた。私の住居の近くにも御輿がやってきていたが、怠け者の私は窓から見ていただけだった。
でも、熱気が町を巡っている事は感じられた。
遅い昼食を取りに出かけると、街角に張ってある注連縄の周囲に、いや、気を付けて気配を探ると町中に、秋の柔らかい日差しの下に、清々しい熱気の余韻が漂っていた。それは、魔術儀式が成功した時に感じるエネルギーと共通のもののように感じられた。
祭りは、良いモノだ。ただ、昔の良いモノはそのままの形では何時までも良いモノではあり続けない。前提となる文化や社会が時代と共に変化するからだ。
昔のモノの良さを出来るだけ損なわないようにしつつ、今の時代に調和させる事。それによって我々は心の奥底の魂を奮起させ、明日へと向かう活力を得る為の手段を継承する事ができる。
祭りから一夜過ぎた朝、街角に張られた注連縄が微かに雰囲気を漂わせるだけで、もうあの清々しい熱気はどこかへ消えてしまっていた。