Tweiiter of Hocuspocus_Mage The Starry Abode

馬鹿になる言葉

萌えの力をダイエットに応用するという実例*1やうじゅぱ老師の魔術ダイエット*2などを見ると、イメージの力が脳内のネガティブな「お喋り」を無力化するのに非常に有効な手段である事が伺えるだろう。
食は人間の基本的な欲求である為、これに打ち勝つには相当な精神力が必要である。ダイエット中には、食欲を抑えつつ、同時に辛い有酸素運動や筋力トレーニングをこなさなければならない。まるで荒野のイエス・キリストや聖アントニウスのように「もう充分だろう」とか「ここでちょっと位は」とか「もう我慢できない」といった誘惑が次から次へと襲ってくる。そして信仰の無い者は、あっさり誘惑に負けて、更なる堕落への道を歩み始めるのである。
ところが、信仰有る者、即ち上記の2者の様に強固でポジティブな萌えイメージを持っているものは悪魔の誘惑を退ける事が出来るのだ。
混沌魔術のSigil魔術では「願望の忘却」がポピュラーなテクニックとして用いられている。これは上記のような悪魔の誘惑、即ち自らの目的に反する感情や短絡的思考といった無駄な脳内の「お喋り」を喚起しないテクニックでもあるのだ。要は「気負わない」為に「無我」の状態で事を為すための忘却なのである。
ところが、魔術の初心者にはこの忘却が難しい。ついつい願望の成就ばかりが気になって忘却ができないのである。
『萌え』は、この問題の有効な解決手段としても利用できる。
先ずはお気に入りの萌えキャラを選択すべし。ここでは右図のようにSigilを某萌えキャラ*3の絵にコラージュする例を挙げる*4。Sigilのコラージュが完成したら、Sigilを凝視しながらこのキャラの特徴的な言葉を唱えるのだ。
「は○○〜ん」
「は○○〜ん」
「は○○〜ん」
  :
心が萌えで満たされ、余計な思考が無くなるまでこの真言を唱えれば『内化』は完了だ。
後々、願望を思い出しそうになった時は、この真言を唱える事によりポジティブな萌えで心を満たし、ネガティブな思考や思い出してはいけない願望を意識から逸らす事が出来る*5。このようなポジティブなイメージと結びついた『言葉』は、思考を排除し良い意味で「馬鹿になる」為の強力な道具となる。
考えるべきところで考え、考えなくて良いところでは「馬鹿になって」集中する。これが成功の秘訣である。現代に生きる魔術師の役割の一つは、このような現代の人間の為の「力の言葉」を探したり紡ぎ出したりする事であろう。は○ゃ〜ん。

*1:http://www.deburock.com/dododo/24.html

*2:http://www7.ocn.ne.jp/%7Eelfindog/diet.htm

*3:勿論あの○ー○○○○○ー○○らタンである。ちなみに某老師とは異なり、私はこのキャラクターのマンガやアニメは一切見ておらず、2chのAAぐらいでしかこのキャラを知らないので、ファンの人から見ればかなり誤った見方をしているかもしれない。

*4:特徴的な『言葉』を持つ某キャラクターの画像を探して適当にSigilを貼り付けてコラージュしたら(私が作ったにしては)意外と良い出来になってしまったが、Sigilの部分については、このキャラが持っているカードの1枚のような感じがもう少し出せるともっと良かった。でも著作権法上問題大蟻杉。取りあえず某キャラクターの画像にモザイクをかけたが、著作権者からクレームがあれば即削除する。私の知り合いで希望者が居れば、その方にはお見せする。

*5:日本の仏教では、例えば「南無阿弥陀仏」「南無妙法蓮華教」或いは数々の真言などが、強い信仰心によって余計な雑念を払う言葉である。