Tweiiter of Hocuspocus_Mage The Starry Abode

光体の育成について

暫く前に職場でアストラル作業をしていたら、普段はその時間に来ない同僚が突然部屋に入ってきた事があった。まるで深海探検船の母船にトラブルがあったような感じで、物理的肉体と光体で2重に意識が働く。その時は、同僚の言葉に生返事を返しながらイメージの中で出口を形成し、無事に肉体に戻る事が出来た。
なまじっかアストラル界の感覚*1を維持できるようになると、アッチの世界を見ながらこっちの世界でパソコンを弄くったり出来るようになるというメリットがあるものの、予期せぬトラブルがあると結構意識が混乱する。分裂病の人って何時もこんな感覚なのだろうか?
バトラーの『魔法修行』などに光体の育成についての記述があるが、少なくとも自分の場合は肉体から「完全に」意識が無くなる訳ではない。物理的な肉体と似た体感覚を持つ分身に乗っかる事によって肉体から離れたもう一つの視点を持つ、そんな感じだ。その擬似的な体感覚は、まさに夢の中で感じる体感覚と同じモノだと思う。
夢見の訓練および離脱と帰還のプロセスを丁寧に行う事によってそのような感覚が育成されるのだと思うが、特に帰還のプロセスをキチンと行わないと、光体の感覚を失ってしまったりするのだろう。また、ディープにアストラル界に入り浸った状態でトラブルが発生すると、冒頭に書いたような精神の混乱や、体感覚の狂いによるアストラル酔い*2など実害が生じる。最悪の場合、心不全*3になってアッチの世界から帰ってこれなくなる・・・そんな人達も魔術の歴史には多く記録されている。
ちなみに、アメリカの魔術界でも、普段からアッチの世界に逝っちゃっている人については「He's gone into Astral.」と表現するそうな。洋の東西を問わず、アッチの世界に逝っちゃってる人の振る舞いとそれを生暖かく見守る人達の思いは共通なのだろう。

*1:人によって様々だろうが、私の場合は意識が微細な振動で揺れている感じがする。

*2:基本的には車酔いとかテレビゲームの3D酔いと一緒。体が動いていない状態で脳の空間把握の機能だけが働いている事によって三半規管との感覚のズレが生じる事によるもの。

*3:完全にリラックスした状態から急激に肉体を覚醒させようとするとかなり心臓に来ます。