魂のバーゲンセール
Some call me SATAN others have me GOD
(中略)
Will you not come to me
and love me for one more night?
("Gog" by Peter Hammill*1)
自ら魂を売らない人間は、強欲で罪深い人間である。
イエス・キリストが言っているように、人はパンのみにて生きるのではなく、魂を売ることによって生きるからだ・・・細かい用語の違いなんか気にしなくていい。信仰とは神に魂を捧げる行為ではあるが、魂と引き替えに望むものを得るという意味で、悪魔に魂を売ることと同じである。両者は単に用語と代理店の違いに過ぎず、しかも両方とも同じ系列の企業だったりするわけだ。*2
「俺は魂を安売りしない」などとほざく輩は、強欲にも己の魂を買値が付かない程の高値で売っているにすぎない。しかし結局のところ生きる為には本人の拘りとは別方面で細々と魂の切り売り・安売りをせざるを得ないので、神より与えられた資源を無駄に留保・浪費しているという意味で非常に罪深い存在と言えよう。
勿論クロウリーが書いているように、「悪魔に魂を売る」という言葉は売り手の人間にとっても買い手の悪魔にとっても詐欺である。両者の間には魂のやり取りなど起こりえない。そこにあるのは『Love under will』の交歓であり、『愛』の恍惚の力が両者の意志を「形」にするべく双方を結びつけ動かすのだ。ただし、以下の事に気をつけなければならない。
愚か者どもに愛を思い違いさせるなかれ。多種なる愛と、愛とがある故に。鳩がいて蛇がいる。汝において良きものを選択せよ!(Liber AL; I-57.)*3
皆様方の良き選択のあらんことを。
*1:http://www.sofasound.com/phcds/iclyrics.htm#7