Tweiiter of Hocuspocus_Mage The Starry Abode

Sleepless

悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々・・・眠れない。昔から寝付きが悪い。
「明日は早いからもう寝なければ・・・」「今日はもう遅いから仮眠を取って・・・」という時に限って、妙に頭の中が鮮明になる。眠気を感じて布団に入ると、あら不思議!先程までの眠気は何処へやら。こうなると最早手の施しようが無い。羊なんぞ数えようものなら、数えれば数える程に精神の集中が高まり目が醒めていく。100匹も数えれば煎れたてのコーヒーよりも効果抜群。これ以上は無い、という位に頭の中がクリアになり、肉体は何もすることなく悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々悶々・・・そして翌日の昼間、例えば絶対に寝てはいけない会議とかで、盛大に鼾をかく羽目になる。
オナニーは眠れない時の最終兵器として良くある手段であるが、これをやって眠れないと気分は最悪だ。余計な体力を使った挙げ句に侘びしい気持ちで朝日を迎える事になる。
何とか魔術でコレを解決できないものか?と考えて20年。しかし今まで得られたのは逆効果のみだった。
『高等魔術実践マニュアル』*1にリラクゼーションには不眠症に効果があるとの記述がある。私もかつて眠れない時にリラクゼーションを何度か試してみたが、肉体の悶々は消えるものの頭の中がより一層冴えてしまうので結局更に眠れなくなることが判明しただけであった。四拍呼吸を併用すると更に効果がアップして、体の雑音無しで頭が最高にクリアーという瞑想には最高の状態になる・・・俺は瞑想したいんじゃなくて寝たいんだよ!逆に瞑想中に寝てしまう事は多々あるが、何故人生はこうも上手く行かないモノなのか・・・
要するに、肉体の緊張を解くのは魔術の弛緩や呼吸といった身体制御術で出来るのだが、精神の緊張を解くには精神の制御が必要なのだ、と気が付いたのはつい最近の事。
今は、ようやく心の緊張を解す術を身に付けつつある。その方法は、眠り猫に添い寝する自分をイメージする事だ*2。今宵も眠り猫のイメージに包まれて、心暖かく平和な気持ちに包まれて、私は眠りに落ちる*3

*1:朝松健著、学研ムーブックス、1987年。

*2:読者の皆様には、夜中に「猫タン萌えぇぇ、ハァハァ」と言いながら布団の中で枕を抱えて悶え転げる脂ぎった中年男をイメージしていただかなくても結構である。

*3:更に、BGMが微かに流れて居れば完璧。最近の入眠BGMのお気に入りはMike OldfieldのOmmadawnだ。