Qabalistic Ritual
I∴O∴S∴さんの機関誌「ホルスの槍」に投稿しようと思って訳しかけて数年間放置していた「Qabalistic Ritual」(Dolores Ashcroft-Nowicki著)の訳を完成させました。
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Book of the Law Chapter 1 part [1/2]
Book of the Law Chapter 2 part [1/2]
魔術関係の書物の翻訳は何故難しいか?
「もった!ニュイの顕現。」
これは日本人の魔術研究家の集まりでしばしば酒の肴になる有名な誤訳である。もう20年以上も前に出版されたある魔術関連本*1の中の、クロウリーの『法の書』冒頭の引用部分の訳である。この部分を読んで思わず吹き出してしまった魔術ファンは、恐らく日本全国で100人を下らないと思われる*2。マルセロ・モッタもびっくりである。*3
では、何故こんな珍訳が生まれてしまったのか?訳者の能力が低かったのか?
*1:出版社のページを見たら、まだ絶版にはなっておらず、「重版未定」となっていた。
*2:あくまでも私の推測であって統計による数値ではありません。
*3:これは私の友人がよく言う冗談だ。マルセロ・モッタはクロウリーの魔術結社A∴A∴の、カール・ゲルマーの次の首領、およびSOTOの首領であった。
『形成の書』(Sepher Yezirah, translated by W.W.Westcott)翻訳終了
ちょうど文化の日に10年来の宿便が一つ片付きました。ご協力いただいた皆様に感謝いたしますと共に、改めてご叱責、訂正要求、等々、いただければ幸いです。
http://hocuspocus.sakura.ne.jp/bkshlf/sephery/index.html
「「超」文章法」(野口悠紀雄著;中公新書)
著者が第一章で述べているように、文章を書くときは伝えたいメッセージをハッキリさせることが一番重要。では一体この本の「メッセージ」は何?
各論に不満は無いが、全体を通してのメッセージが不明確なので、ひたすら細かいルールの羅列と小話の開陳に終始しているだけに見える。ただただ読み疲れるだけ。
結局、著者が後書きに書いているように「私(著者)の文章読本」以上の何物でもない。ブクオフ逝き。
- 作者: 野口悠紀雄
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2002/10/01
- メディア: 新書
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「萌え経済学」(森永卓郎著;講談社)
買った当時はオタク系コンテンツ・ビジネスの発展に多少期待していたのだが、発刊から5年以上過ぎた今読み返すと、内容が楽観的過ぎる。結局、その前に出ていた切込隊長(山本一郎)氏の「投資情報のカラクリ」で指摘されていたこの手のコンテンツ&キャラクター・ビジネスに関わる問題点が殆ど改善されなかった、というところか。そればかりか政府が無駄に手をだしたお陰で更に悪化しているのが現状なのかもしれない。
表紙のいんくたんのイラスト以外、価値は0。ブクオフ逝き。
- 作者: 森永卓郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/10/30
- メディア: 単行本
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- 作者: 山本一郎
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2004/08/30
- メディア: 単行本
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