MixiとFFORTUNEの思い出
最近友人の誘いでMixiに入ったが、正直な所、情報収集だけを考えたら嘗てのニフティのフォーラム程の価値は無いなあ、と考えてしまう。プログレ系のコミュニティに多数入会したが、2chの過疎板であるプログレ板よりも情報量が無い。魔術関係も、RMMSの人達が結構頑張っているようだが、2chのオカルト板の方が色々な人が来ていて面白い。そもそもネット・モヒカン族的な思考が世の中の常識であると疑わない自分には2chの殺伐さが心地良いので、上品な出会い系サイトであるMixiの湿度の高さには今ひとつ馴染めない。*1
そんな事を想いながら、ふと占い関係のコミュニティを覗いてみると・・・うわっ、居る居る居る！ニフのFFORTUNEの常連だった人達が沢山・・・でもってその面子で昔よりもこじんまりとしたコミュニティをまったりと形成しているようだ。私は90年代半ばから後半にかけての３年位しか居なかったが、それなりになんとなく懐かしい・・・でもお世話になったごく一部の人を除いて挨拶に逝こうとは思わないなあ・・・
自分の事を棚に上げて言えば、FFORTUNEの人達は玉石混淆で、心から尊敬できる人も居れば色々な意味で微妙な人や10m以内に近寄りたくない人も居た。共通するのは、皆それなりに『濃い』人達だった、という事位。感激する位素晴らしい論考や美しい友情があったかと思えば、俺様理論を唱える輩をシスオペの取り巻きが他の参加者の個人情報を持ち出してナチュラルに善人面で恫喝したり、くっだらない理由で読むに堪えないフレームが発生したり*2、そんな嬉悲こもごもの複雑な人間模様に彩られた波乱万丈な世界であった。
何故そうなるかといえば、そこが色々な考えや立場の人が衝突する場所だったからだ。ニフのフォーラムは計算機資源の節約の為に同様のテーマの会議室を重複して作る事が出来なかった。故に同じような趣向を持っていても、意見が異なった或いは相性が合わなかった人達は衝突せざるを得なかった。それは、ニフよりは緩いとはいえ、同様の事情を持つ2chでも同じ事だ。しかし、そういった本気のぶつかりあいは、まるで天使と悪魔が同居しているかのように、醜い争いの一方で素晴らしい議論や洗練された論考をも生み出していたのだ。
一方、Mixiではそのような衝突は、通常は起こらない。元々のコンセプトが慣れ合い出会い系サイトなので、コミュニティのテーマは重複し放題。あるコミュニティが気に入らなければ、そこを抜けて自分でコミュニティを作り、棲み分けすれば良いのである。平和ではあるが、正直、私の様な不心得者には刺激が少ないし得るモノも少ない。
2chは2chで無責任発言ばかりになって雑音が多過ぎという欠点はあるし、ニフもシスオペの裁量が大き過ぎた嫌いはある。だが、情報が集まり議論が活発に行われるようなサイトを作りたいならば、火事と喧嘩は江戸の華、という感じで人々が集まりぶつかり合わねばならないような制限を設ける必要があるのだろう。
錬金術の竈のような閉じこめられた空間の中で、熱せられた言葉は良きものと悪しきものに分離する。平穏のみを求める者には黄金は決して得られない。
取りあえず、現在のプロファイルの写真は著作権侵害モノなので近々オリジナル画像を作って差し替える予定。（←文句を言いながらも結構楽しんでいる）
