Tweiiter of Hocuspocus_Mage The Starry Abode

『インターステラー』観た。

インターステラー

インターステラーとは編集

コアなSFファンのみに話題の映画『インターステラー』見て来た。岡田斗司夫がこの映画を大変誉めていた動画を見たお陰でギリギリ劇場で観ることが出来て良かった。
ストーリーに関する感想や不満はツイッターに書いたので、此所ではネタバレを含めたオカルト話について書く。

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萎んだ尻から幸せな屁は出ない。

表題は、"Where Do Demons Live?"の最初のコラムにあったマルティン・ルターの言葉。前向きに行動しなきゃ何事も進みません。
しかし、悩める生真面目な聖職者が、自分に尽くしてくれる16歳年下の尼さんによって生きる気力を得て、古い戒律を打破して聖職者の結婚OKにした上にその尼さんと六人の子供まで作る生殖者…もとい改革者になってしまうというのは凄いメロドラマチックだなあ。*1

*1:16歳年下の奥さんってそんなに良いのか…裏山椎茸…

悪魔は何処に居るの?:試訳

しかし、今更amazonへのリンクを張ったところで英語が出来る人は既に読んでいるだろうし、英語が出来ない人はリンク先で英語の本であることを確認して、そこで終わってしまうだろう。という訳で上記の本の内一冊、フラター・U∴D∴の"Where Do Demons Live?: Everything You Want to Know About Magic"の試訳を私のWebページに載せておいた。
http://hocuspocus.sakura.ne.jp/bkshlf/demonslive/index.html
フラター・U∴D∴の著書"Practical Sigil Magic"は以前に「魔女の家ブックス」から邦訳が出ていたので著者の名前を知っている人も少なくないだろう。それを読んだ人は判ると思うが、彼の書いた本は簡潔で判りやすく読みやすい。しかしながら、元々が魔術専門雑誌(同人誌?)で連載されていたコラムを集めたものなので、突然何の説明も無しに魔術用語が出てきたりして、魔術の知識が全くない人には英語で読むのはやや難しいかもしれない。しかし手前味噌で恐縮だが、私の試訳のように適当に用語解説を付ければ知識が無い人でもそれなりに読める資料にはなると思う。
もしも貴方がコレを読んで興味を持ったら、一生懸命英語を勉強して日本語に訳して頑張って出版までこぎ着けていただければ幸い。勿論、原著作者および向こうの出版社の許可も、頑張って取ってくださいね。*1
(11/20、「前口上」と「フランツ・バードンについてどう思う?」を追加し、「魔術結社って本当に奴らが言うほど古いものなの?」に修正と注記の追加。)

*1:私は今そういう面倒くさい交渉をしている時間がないので…私の試訳は法的にはかなり濃いグレーなので取り扱いは注意願います。

現代的な魔術解説書

とはいえ、今日本で手に入る魔術入門書を眺めても、基礎訓練とか地味すぎる話ばかりで、あんまりラノベ創作の参考にならないかもしれない。そういう意味で需要と供給のギャップがあるのは確かだろう。では魔術の本場である欧米ではどうかというと、星の数ほどあるWebページは勿論、書籍も日本とは比較にならないくらい沢山在るし、SFやファンタジーの作家が魔術結社と交流を持っていることは珍しくないし、J.H.ブレナンのように結構な大物魔術師がゲームブックとかを書いていたりして、日本とは全然層の厚さが違う。とはいえ、やはり一般の人達にとっては判りにくい世界のようで「ハリー・ポッターの魔術と実在の魔術はどう違うの?」みたいな質問は頻繁に出てくるようだ。
そういった一般的な疑問に、比較的最近の研究成果を踏まえて答えてくれる現代的で良識ある魔術解説書は、勿論、ある。そしてもしもそんな本の邦訳が出れば、今の日本の情けない状況も多少は変わるのではないだろうか?
とりあえず、ここでは現代魔術の大家が書いた魔術解説本を2つ挙げておこう。

Where Do Demons Live?: Everything You Want to Know About Magic

Where Do Demons Live?: Everything You Want to Know About Magic

  • 作者: Frater U. D.,Melinda Kumbalek
  • 出版社/メーカー: Llewellyn Worldwide Ltd
  • 発売日: 2010/03/08
  • メディア: ペーパーバック
  • クリック: 12回
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Ask Baba Lon: Answers to Questions of Life and Magick

Ask Baba Lon: Answers to Questions of Life and Magick

ラノベと日本における魔術

知人友人から聞いた話によれば、ラノベの創作資料として売られている魔術紹介本の内容が酷過ぎるらしい。情報が古い上に酷い事実誤認だらけでもうどうしようも無いレベルだとか。ラノベを読んで素直に楽しめる歳でもない上に読まなきゃいけないモノが沢山あるので、そんな酷い資料とやらにまで目を通す気はさらさらないが、そんな糞本でしか知識を得られないラノベ作家の卵達が些か可愛そうではある。
結局、著作権法がまだ発展途上国向けの基準で作られていた*11970〜1980年代に著作権料を払わずに訳された本がきっかけになって80年代から90年代のプチ魔術ブームが起こった訳だが、魔術ファンの大半にとってはそこで情報が止まっている、ということなのかもしれない。21世紀になってインターネットが普及し大量の英語の資料が手に入る時代になっても、殆どの人は紙媒体の日本語文献しか読んでいない、という事なのだろう。うじゅぱ老師のサイトを眺めているだけでも年々色々な資料が出てきているのが判る筈だが、自分の手を動かしてそれ以上のことをする人は殆どいないのだろう。
結局、1980年代に興った日本における魔術文化は言葉の壁によって順調に衰亡の道を歩んでいる、ということなのだと思う。

*1:文化振興のために翻訳に関する縛りが緩かったので、翻訳書が出しやすかったのです。

OTO Japan, Nihil Lodge主催の夏イベント

OTOの中の人から7月に茨城で行われるイベントの案内を受け取りました。
https://www.facebook.com/events/311175362304468/

このBlogをどれだけの人が見ているのか知りませんが、ご参考までに。(私は、多分、仕事で逝けないと思います。)

OTOのイベントには何回か参加させていただいておりますが、基本的に個人の意志を重んじる団体ですので、泊まりのイベントで参加者が危ない目に遭うようなことは有り得ないと思います。強いて言えば、大酒飲みの外人さんが多いので、酒が呑める人にとっては飲み過ぎの危険があること位でしょうか。(素面の間は)常識的で真面目な人が多い団体です。

とはいえ、私は責任を取れませんので、参加希望の方は自己責任でお願いいたします。