Tweiiter of Hocuspocus_Mage The Starry Abode

ラノベと日本における魔術

知人友人から聞いた話によれば、ラノベの創作資料として売られている魔術紹介本の内容が酷過ぎるらしい。情報が古い上に酷い事実誤認だらけでもうどうしようも無いレベルだとか。ラノベを読んで素直に楽しめる歳でもない上に読まなきゃいけないモノが沢山あるので、そんな酷い資料とやらにまで目を通す気はさらさらないが、そんな糞本でしか知識を得られないラノベ作家の卵達が些か可愛そうではある。
結局、著作権法がまだ発展途上国向けの基準で作られていた*11970〜1980年代に著作権料を払わずに訳された本がきっかけになって80年代から90年代のプチ魔術ブームが起こった訳だが、魔術ファンの大半にとってはそこで情報が止まっている、ということなのかもしれない。21世紀になってインターネットが普及し大量の英語の資料が手に入る時代になっても、殆どの人は紙媒体の日本語文献しか読んでいない、という事なのだろう。うじゅぱ老師のサイトを眺めているだけでも年々色々な資料が出てきているのが判る筈だが、自分の手を動かしてそれ以上のことをする人は殆どいないのだろう。
結局、1980年代に興った日本における魔術文化は言葉の壁によって順調に衰亡の道を歩んでいる、ということなのだと思う。

*1:文化振興のために翻訳に関する縛りが緩かったので、翻訳書が出しやすかったのです。