Tweiiter of Hocuspocus_Mage The Starry Abode

タロットと中央の柱の3つの小径について

先日の生命の木のパスについてのメモを書いていた時に、ふと、この手の話題でよく名前が出てくるW.G.グレイの「Talking Tree」(以下「TT」と略す)が気になったので中古を取り寄せてみた。
まだざっと眺めている段階なので誤解を承知で言えば、グレイは従来のようにヘブライ文字ではなくタロットカードの象徴を小径の象徴体系の基軸に据えている。
「777」と「QBL(の補遺)」と「TT」の3つの体系で、それぞれ中央の柱の3つの小径にどのタロットカードが配置されているのかを見てみると、以外と面白い。(以下括弧と番号は該当のセフィロトを表すものとする。)

  1. 「777」:(1)−「女教皇」−(6)−「節制」−−(9)−「世界」−(10)
  2. 「QBL」:(1)−「審判」−−(6)−「吊し人」−(9)−「愚者」−(10)
  3. 「TT」 :(1)−「星」−−−(6)−「太陽」−−(9)−「月」−−(10)

「TT」におけるグレイの配置は明らかに天動説的な宇宙観、即ち生命の木の惑星象徴、(9)のイエソドが月、(6)のティファレットが太陽、そして(3)のビナーの土星より外に星々があるという想定に沿っているのがわかる。
ここで3つのカードをタロット・リーディング的に解釈すれば、これらの配置はそれぞれの作者の生命の木に対するイメージを表している、と言えるのではないだろうか?
つまりオーソドックスなGDの解釈では、「ヴェールの向こう側から物理世界への聖なる力の顕現」を表すのが「生命の木」であり、エイカドにとっては「苦行を経て物質に埋もれた聖なる力を復活させる為の旅」の地図であり、グレイにとっては「地上から眺めた宇宙の姿」を表したものである、と言えるような気がする・・・が、今のところ特にそれ以上の根拠はない。