Tweiiter of Hocuspocus_Mage The Starry Abode

2005-01-01から1年間の記事一覧

追記・修正

7/16に大幅修正。構成を変え、引用を幾つか追加。

タイトル変更

前回のこのテーマのエントリのタイトルを「19世紀における魔術師像とエリファス・レヴィ:序」から「19世紀における魔術師像とエリファス・レヴィ:起」に変更。全4回で。

19世紀における魔術師像とエリファス・レヴィ:承

彼が近代オカルティズムの祖である所以は、宗教と科学の両面から西洋隠秘学を集大成し、それに統一像を与えたことにある。(中略)十九世紀という実証主義勃興の時代に、メスメリズムに裏打ちされた星気光理論という科学的(厳密に言えば似非科学的)色彩の…

苦悶

ああ、エリファス・レヴィについての文章が書けない・・・ 土日に『高等魔術の教理と祭儀』をもう一度読み返してみよう。

萌え文化の侵略

今週の週刊アスキーを読んだら、萌え経済アナリスト森永卓郎大先生のインタヴューが載っていた。森永先生によれば、「欧米人の最大の欠陥は”カワイイ”がわからないこと。キュートやプリティーじゃない、カワイイが。特にオジサン世代にはぜんぜん理解されな…

白萌術・黒萌術

2chの魔術スレッド*1で、つい先日まで何故か萌えと魔術の関係についての話が盛り上がっていた。 その話の流れの中で萌えと魔術を合体させた萌術(Mogick)*2が提唱され、白萌術/黒萌術について等、様々な書き込みがなされた。その中に萌術と日本文化の関係…

19世紀における魔術師像とエリファス・レヴィ:起

ちょっと前の2chの魔術スレッドで、GDの教義文書で提示されるような清貧な修道士のような魔術師像はいつ造られたのか?という話題が挙がっていた。 勿論、それが古代のカバラのラビ達に始まり中世〜ルネッサンス期の様々なキリスト教の聖人伝説や錬金術師・…

魔術師のモデル

人が未来に向かって行動する時には『理』が必要である。先が見えない状態で闇雲に動いても無駄な努力に終わる事が多い。効果的に動く為には、何らかの形で目的となるものの成り立ちを理解し、「こうであるが故に、ここをこう動かせばそこが変わる」という方…

♪生きるって事は〜一夜限りの〜ワンナイトショー♪

数日前の事。 仕事から帰ってきてテレビを付けたら『グータン』をやっていた。 コンビニで買った弁当を食いながら横目で眺めていたら、茶髪のサルみたいな感じの奴が番組のゲストの心理分析をやっていた。「あれ?名越からコイツに変わったんだ、(´_ゝ`)フ…

萌え魔術−理論と実践(実践編:後編)

聖と俗を分けるという事は、単に「神秘的・宗教的雰囲気に浸る時とそうでない時を区別する」というような生温いものではない。それは「己の命(の一部)を俗世の目的と切り離し、己の信じる聖なるものに対して捧げ一体化する」事なのである。多くの神秘体系…

魔術結社のビジネスモデル

FraterCS氏の本日のエントリ*1で知ったのだが、日本魔術界の大御所で実践の権威、魔術結社I∴O∴S∴*2の主宰者である秋端勉氏がblogを開設された。 早速悦び勇んでリンクをクリックして読んでみたが、正直微妙な内容・・・というか、前半部はあまりに酷くないだ…

萌え魔術−理論と実践(実践編;前編)

まず最初に断っておくが、萌えによって現在幸せに生きている人達は、以下の文章に書かれている事にはあまり関わらない方が良い。自然に幸せを掴むのが最高の魔術*1なのであって、余計な事をしてそれを壊す必要は全く無いからだ。萌えによって心の平穏と明日…

萌え魔術−理論と実践(理論編:後編)

この主観的精神エネルギーを以後『萌エネルギー』と呼ぼう。 まだ文明が発達していなかった頃、人間は生き残る為には集団として群れなければ生きていけなかった。 古の部族の神話や宗教およびそれに付随した掟といった共通の思考の枠組みは、この萌エネルギ…

理論編の後編の執筆が遅れているので、取りあえず愛の日に相応しいエントリーを投稿する。

萌え魔術−理論と実践;Appendix A:カーボンの書(Liber C14)

000.萌えの力により美味しいご飯を炊く儀式である。 00.予算の許す限り質の良いお米ときれいな水と、そして電気釜やシャモジやザルを必要に応じて準備せよ。 0.何よりも備長炭の一欠片を忘れてはならぬ。そしてびんちょうタン*1とその眷属を讃える…

萌え魔術−理論と実践(理論編:前編)

猫萌えである*1。寝ている側で眺めているだけで、30分は至福に包まれて生きる事ができる。 問題は仕事と住居の問題でリアル猫タンが飼えない*2事である。寂しさを埋める為にパソコンの壁紙やマウスパッドは猫の写真だらけ。そして最近、猫写真集の決定版と…

動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会:東 浩紀 著;講談社現代新書

某所で書き込んだネタ*1をもう少しまとめようとして『萌え』について調べていたら、この本が色々なところで紹介されていた。FraterCSさんのblogでも推薦?されていたので買って読んでみた。 「俺は二次元美少女に萌えたいんだぁぁぁぁ!!!」という東氏の血…

更なる脱線

以下、思想の素人たる私の素朴な感想。 近代思想は、封建社会が形作っていた、ソレが出来た当初は意味があったが既に意味を失っていた古い境界線を明らかにし、広大な思想のアストラルデッドスペースの存在を人々に啓蒙した。 ところがそのデッドスペースの…

『アストラル建築試論(4)アストラル・デッドスペース』の感想

このテーマの当初の目的であったFraterCSさんの11/1のブログ*1を読んだ感想文を以下に。 建築については私は全くの門外漢なので外しているかもしれないが、この『アストラル・デッドスペース』とは上記に書いたような『認知されない不自由』又は『放置さ…

心地良い鞭と拘束具(その4)

「私は愛のために分裂させられているのだ。」(法の書:Ⅰ−29) 小さな障害や制約によって隠れた問題が明確に現れる時がある。例えば、歩道における10㎝程度の段差は健常者にとっては気にならないものであるが、一度怪我をして松葉杖を突いたり車椅子に乗っ…

鞭と拘束具

・・・の続きは後日。

ドゥルーズの哲学―生命・自然・未来のために(小泉義之著、講談社現代新書)

糞。後書きがまともそうだったから買ってみたが、じっくり読んでみたら噴飯物だった。 「差異を、多様さを認めよう。生命の力強さと変化を信じよう。」という著者の主張は判る。前世紀の構造主義・ポスト構造主義者達の(それと著者のような彼らの学説を広め…

はじめての構造主義(橋爪大三郎著、講談社現代新書)

レヴィ・ストロースを題材にとって構造主義の何たるかを簡潔に説明した判り易くて面白い本。著者の学者としての力量が伺える。 著者の、日本人はそもそも近代(モダン)思想を持っていなかったのだから徒にポスト・モダン思想を追いかけるのではなく先ず日本…

読書感想文

最近、Thelemaとか魔術哲学とかの哲学・思想史上の位置づけに興味が湧いてきたので入門書を読んでいる。 先週仕事で出張した際に電車の中で読んだ2冊の感想を以下に記す。

心地良い鞭と拘束具(その3)

「馬鹿者どもに愛を見誤らせるでない。愛といってもいろいろあるからだ。鳩もいれば蛇もいる。汝らが良き選択をされんことを!」(『法の書』Ⅰ−57) 『愛』によって調和を得るといっても、調和とは一意に決まるものではない。程度の低い妥協もあれば、個々の…